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檀信徒の皆さま

師走に入りましたが、皆さまには如何お過ごしでいらっしゃいますか。

科学技術の発展には目覚ましいものがあります。しかし生まれたなら何人も、早いか遅いかは別として、生老病死(老いて、病になり、死んでいくこと)の道を歩まなければならないということに変わりはないと思います。

今、日本の社会に起きている問題の根本は、多かれ少なかれ高齢化(老病死と関わる問題)と少子化(生の問題)というものがあるように感ぜられます。釈迦は人生を「生老病死」ととらえ、それらを苦であるとし、それを克服する道を示しました。だから、仏教には高齢化、少子化の問題を克服する知恵があるはずです。

加須に昔、丸通という運送会社があり、その電話番号は42番で、いわゆる死に番で、誰もが縁起が悪いと思っていました。ところが丸通の方は「よい荷」をいただけると読み、その番号をよい方向に転換させていました。丸通の話ではありませんが、なにごとにおいても、大変なこと、悪いことを、よい方向に、明るい方向に転換させる知恵が、今こそ必要とされているように思えてならないのです。如何でしょうか。

仏さまに知恵をいただき、健康に留意なされ、平成三十年も、よい年でありますようにお祈りいたします。

除夜の鐘は例年のごとく、十時十五分から十二時八分までです。

平成二十九年師走
龍蔵寺 住職 由木義文

 

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