平成30年 謹賀新年

 

謹賀新年
明けましておめでとうございます。

平成も31年でおしまいとなることが決まり、実質的には今年が最後の平成となります。天皇陛下一代の御代と時代の内容に直接的な関係はないものの、まさに時代の象徴として一区切りとなってしまうのが不思議なところです。人々は後世、平成をどういう時代だったと評するでしょうか?

このところ住職がしきりと「時代が変わった」「家族が変わった」と口にするのですが、そこには今まで通りのことが通用しなくなって大変だというニュアンスがあるように思います。確かに大変な時代だとは思うのですが、私は少し違う意見を持っています。もちろん時代は大きく変わってはいるのですが、異常な時代から普通の時代に揺り戻している、平成は「揺りもどし」の時代ではなかったかと思うのです。ですからこれから来るのはむしろかつてきた道、普通の時代です。全く予見できない未知の時代に向かっているというよりは、普通の時代+近代技術という、ある程度は見知った未来に変わりつつあるように思うのです。

戦後の高度成長期こそが異常な時代であって、そんなものは長続きしない。皆がそう思っていた訳で、ようやくそれが普通の時代に戻りつつある。高速道路から一般道に降りる為に左に寄ってスピードを落とす減速の時代。それか平成ではなかったかと思うのです。ですから、次に来るのは一般道を定速で走る普通の時代です。しかし走っているのは馬車や籠ではなく、またこれまでのガソリン自動車でもなく、EV車や自動運転車です。しかし一般道を走っているのには変わりありません。人類史を眺めてみると、当たり前のことですが、異常な時代よりも普通の時代のほうが遙かに長いことが分かります。普通の時代にも問題は沢山ありましたが、それを解決する智恵も遙かに長い時間をかけて蓄積されてきました。次の時代は、再びそのような智恵と近代技術の融合が肝になるのではないかと思います。

本年が皆様にとってよい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

副住職