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謹賀新年
謹んで新年のお慶びを申し上げます。

平成最後の正月を無事に迎えることができました。檀信徒の皆様におかれましては、この一年が益々の成長の年となるようお祈り申し上げます。

私事で恐縮ですが、拙僧は戌年生まれで昨年は年男でした。つまり新しい元号と共に、還暦への最後の一廻りに入ります。18歳の年に昭和から平成になりましたので、感覚的には昭和は学生、平成は東京に出てきて大学と仕事、〇〇(次の元号)は・・・と、何となく人生の区切りと元号が符合しているように感じます。

古代のインドでは人生を4つのステージに分けて考える風習がありました。いわゆる「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」がそれで、林住期は五木寛之が本にも書きましたので、皆様もご存じかも知れません。

学生期はおおよそ0歳から25歳で、人間としての生きる知恵をつけるための学びの時期。
家住期はおおよそ25歳から 50歳で、社会人として伴侶を得て家庭を作り、仕事に励む時期。
林住期はおおよそ50歳 から75歳で、仕事や家庭から卒業し林に庵を構えて、深く瞑想する時期。
最後の遊行期はおおよそ75歳から100歳で、林から出て遊行して人に道を説き、人生の知恵を人々に授ける時期。
とされています。

新しい元号とともに、いよいよ林住期を迎えるわけで、一層精進しなければと気持ちを新たにしています。
当時の平均寿命は40歳から50歳程度でしたので、林住期や遊行期を迎えられる方々はかなり健康でラッキーだったはずで、そこまで生きられたのだから、後は社会に恩返しなさい、ということだったのだろうと思います。

お寺としましても、林住期、遊行期を迎えた皆様のご支援、お手伝いが少しでもできればと考えております。

合掌
副住職