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今年も無事お盆を終えることができました。
お気づきになった方もおられるかと思いますが、今年から本堂前面を五色幕で飾っています。13日は白の寺紋幕 も取り付けてハレの日感をアップ。
五色の幕は、インドの「地・水・火・風・空」いわゆる五大であったり、中国の「木・火・土・金・水」いわゆる五行であったり、広くアジアで見られます。チベットのタルチョを思い浮かべる方もおられるでしょう。
仏教では一般的に、お釈迦さまのお体やみ教えを象徴的に表すものとしています。

緑:仏陀の頭髪の色。心乱れず穏やかな状態の禅定。「定根」
黄:仏陀の身体の色。豊かな姿で確固とした揺るぎない「金剛」
赤=仏陀の血液の色。 人々を救済しようとする慈悲心が止やむことのない「精進」
白:仏陀の歯の色。さまざまな悪業や煩悩を浄める「清浄」
紫:仏陀の袈裟の色。侮辱や迫害に怒りを抑えて耐え忍ぶ「忍辱」

浄土教系の経典では、阿弥陀仏が来迎するときにはこの五色の雲(これを
瑞雲 といいます)が現れるとしたり、お釈迦様がこの五色の光を放射したり、仏様と私たちをつなぐ絆のシンボルとして登場します。転じて臨終の時に阿弥陀様の仏像と五色の糸で結ぶという作法にもつながっています。

皆様の真心がご先祖様に届きますように。

合掌