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台風一過。今回も大きな被害が出てしました。被害に遭われた方々の一刻も早い復興と安寧をお祈りします。

防災対策には必ず想定される自然現象があります。50年に一度の台風とか地震とか。その破壊力を想定して対策を立てるわけです。従って、想定した自然現象より大きな破壊力を持つ現象が起きれば、被害がおきるのは至極当然であって、想定外ではありません。想定外の自然現象が起きたときに何をするかは、想定内でなければなりません。
加須としては、進路的にははほぼ直撃だったようですが、それが奏功してか被害はそれほどなかったようです。お寺としても写真のように小ぶりの枝が折れた程度。前回の台風で折れそうな枝は落ちてしまっていたのかも知れません。利根川が危険水位ということで警報がでて心配しましたが、続報がないので大過なかったのでしょう。

今回の台風に関する報道では、気象庁が使った「命を守る行動を最優先」というフレーズが繰り返されました。コミュニケーションの観点から考えると、具体的にそれは何を指すのか不明瞭で、注意喚起のフレーズとして相応しいのか疑問です。 「命を守る行動を最優先」 しろと注意喚起したのにしなかったので被害にあった、行政に責任はないもんね! という責任回避のお役所作文としては、指示を曖昧にした方が対象範囲を恣意的に運用できるので、よくできたフレーズとも思えますが、皆さんはどう感じ取られたでしょうか。

合掌