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7月13日ということで、一部の地域ではお盆の入り。お寺でも都市部の檀信徒の方々が多く墓参りに来られています。
お盆は盂蘭盆経というお経に書かれている話がベースとなっています。
餓鬼道に落ち、逆さづりにされたような苦しみ(ウランバナ→ウラボン)をあじわっている母親を救いたい。そのためには、安居の最後の日にすべての比丘(修行僧)に食べ物を施せば、その徳により母親も救われる。他者への施し、利他行が自らの幸せの源であるというお釈迦様の教えを改めて考える仏事です。(詳しくはこちらを参照
お経に書かれているように、安居(あんご)の最後の日がお盆ということになります。
安居は別名雨安居(うあんご)。夏安居(げあんご)ともいいます。梅雨や雨期の時期は草木がいっそう生い茂り、生命にあふれる季節です。この時期の外出は、虫を踏みつぶしてしまったり無用の殺生をしてしまう。それを防ぐ為に修行僧は外出を控えることになっています。この期間を安居といいます。さだまさしの小説に解夏というのがありましたが、安居が明けることを解夏といいます。
ですから国によって安居の期間は若干異なるようで、日本では陰暦4月16日から7月15日。タイなどでは新暦の7月から10月が安居で、東南アジアの仏教国では解夏には町中がお祭り騒ぎとなるところも多いようです。
つまり、日本では旧暦の7月15日が安居の最後の日、お盆となるわけです。旧暦の7月15日は、今年は8月10日になります。しかし新暦になったからといって、これまでの習慣を変えたくない、また変えなくても問題のなかった都市部では、数字を優先して新暦の7月15日にお盆をするところが多いようです。農作業などに影響する農村部では、旧暦を新暦に読み替えて、季節を優先して8月15日をお盆としているわけです。

さて、すでにご案内の通り、龍蔵寺では今年からお施餓鬼の卒塔婆を木札に改めました。
変更点を以下にまとめましたのでお役に立てば幸いです。

1.お施餓鬼の申し込みはどうするの?
従来通り、事務所玄関で行っております。

2.木札はいつもらえるの?
お施餓鬼の受付時にお渡しします。ご自宅に持ち帰り、供養したい方とお施主様の名前を裏面に書き、仏壇等にお奉り下さい。
お施餓鬼、お盆の由来をお読み頂き、自らの仏道修行の一環として行って頂けると一層よいお施餓鬼になると思います。
すでに木札は7月1日のお盆の入り法要にてお奉りし、ご供養してあります。

3.8月22日の施餓鬼法要はどうなるの?
例年通り、午後一時半→午前十一時から本堂で執り行います。卒塔婆がありませんので、お寺ではお施主様の名前を全て読み上げてご供養する予定です。

4.もらった木札はどうするの?
一年間ご自宅にお奉りし、その後ご自分でお焚きあげしてください。それができない時は、来年の施餓鬼の申込の時にお持ちくだされば、寺でお焚きあげいたします。

百年以上は続いているであろう行事を変更することになり、ご迷惑をおかけしております。
現代の様々な事情の変化に応えるための変更で、今まで以上に充実したものにして頂ければ幸いです。

合掌

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