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4月8日はお釈迦様の誕生日。
生年については諸説あって、日本の仏教学者中村元先生の説では紀元前463年、南伝仏教系では紀元前624年となっており、それぞれの説を取ると、生誕2177年(才)、2638年(才)と言うことになる。南伝仏教系のタイなどの国々では、仏滅の紀元前544年を基準にした仏歴を採用しており、今年は仏歴2558年ということになる。生年の説によって100年以上も差があり、キリスト教と比べてはっきりしていないように思えるが、キリストの誕生日にしても、実はいい加減なもので、6世紀の神学者が「えいや~」と決めて、それを0年として暦にした。12月25日にしても、元々あった冬至のお祭りに合わせて、昼の長さが夜よりも長くなり始める日が、布教する上でも雰囲気いいんじゃないかというマーケティング的発想から決められたと言われてる。そういう意味では、史上最大にヒットしたマーケティング戦略だった訳である。鰻の平賀源内さんとはスケールが違う。
それに比べ、今ひとつぱっとしないお釈迦様生誕祭。いわゆる花まつり。関東以南では花見の盛り上がりも終わり、新年度のいろいろな行事が一段落してほっとしている所にやってくる。もういっちょ一盛り上がりという気分になかなかなれないのが、盛り上がりに欠ける一因か?。いっそ一週間前倒しして、4月1日は花祭り、入学式や入社式の帰りにはお寺に寄って精進祈願しましょうと割り切ってしまった方が良いように思うが、日付を変えるには少々抵抗もある。では旧暦ではというと、旧暦4月8日は今年の5月25日。梅雨前の気持ちの良い時期なので、この時期に大々的やるのも悪くないかも知れない。日本全国酒飲み音頭でも、5月はこどもの日で・・・となっているので、あまり大きなイベントがない。子供の日なら勝てるかも知れない。酒飲み音頭で何にもないけどとされたブルーオーシャン11月にしてしまうというのもマーケティング的には悪くないかも知れないが。

ちなみに、当山では伝統的に5月8日(ゴールデンウイーク中のような違うような。やや微妙)に開催、誕生仏をお奉りし、甘茶を用意しております。

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