釈迦の一生を描いた手塚治虫の漫画「ブッタ」に、「幼虫は羽化して蝶になることを知っているのだろうか?」というような台詞があったように思います。今の季節、境内ではいたる所に蝉の抜け殻を見かけます。土の中で蝉の幼虫は木に止まって鳴く姿を想像できているだろうかと。ブッタでは、人の死も同じようなものだと続きます。我々もその程度のことと思いたいものです。 合掌 Categories: 住職コラム