檀信徒の皆さま
師走に入りましたが、皆さまには如何お過ごしでいらっしゃいますか。
龍蔵寺が誕生したのは文和四年(一三五五)といわれています。その頃、寺の中心に銀杏の木が植えられたとされています。今から大よそ六百六十年前のことで、銀杏の木はそのくらい生きてきたということです。その間には雷も落ちたでしょうし,大風にも痛めつけられたでしょう。また、冷害や旱魃にも遭遇したでしょう。それにも拘わらず生き延びて、今も何万という銀杏の実をつけています。凄いことです。そのため、銀杏の木の周りはパワースポットだという人がおり、ぐるっと回ってパワーをもらって帰る方もいます。
超高齢化社会になったためか、終活などといって死の事ばかりに心を掛ける人が多くなりました。でも人間は本来、すべての人がそれぞれ役割を持って生まれて来たわけで、死ぬまで雄々しく生きることが大切に思えます。寺山修司がいうように、「生が終われば、死もまた終るのだ」です。
アニメ・ドラゴンボールのテーマ曲に、
もっとワイルドに もっとたくましく 生きてごらん
ロマンティックあげるよ ロマンティックあげるよ
と、あります。このように毎日を生きられたらと願うものです。
平成二十八年も、よい年でありますようにお祈りします。
平成二十七年師走
龍蔵寺 住職 由木義文
除夜の鐘は例年のごとく、十時半頃から十二時八分までです。