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今月のカードは「一心不乱」(本堂前の掲示板でお配りしています)。

法然上人は、選択集という本の中で、南無阿弥陀仏の名号を一心不乱に口に称えること、つまり称名念仏には「多くの功徳」があり、「往生のさわりがなくなる」と書かれています。阿弥陀経というお経にも同様のことが書かれています。この「一心」とはどういうことかを考えてみたいと思います。

お釈迦様は心を長い時間観察し、心は二つのことを同時にはできない。コンピューターで言えばシングルプロセッサーなのだと理解されました。二つのことを同時に考えている、できているように見えても、心はカチャカチャと高速で切り替わりながら対応している。実は並列処理はできないのです。この心が切り替わるスピードの事を、お釈迦様は「刹那」と仰りました。二つの事を同時にやると、心が働き過ぎて疲れてしまいます。観察力も落ちてしまいます。そこで座禅や読経を通じて、心を一つの事で埋めてしまうトレーニングをします。最近はマインドフルネスと言ったりもします。まさにMind Full。そうすることで心はゆとりを取り戻し、観察力が増すということに気がついたのです。

これを一心と言います。心を一つの事で満たす。南無阿弥陀仏と唱えることで、心を阿弥陀様への帰依の心で埋めつくる。そうすることで心はゆとりと取り戻し、研ぎ澄まされ、本来の自分を取り戻せるのです。

これが「多くの功徳」であり、「往生のさわりがなくなる」ことにつながるのです。