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急な告知でしたが、多くの方に涅槃図を見ていただけました。
多くの方のご先祖様が力を合わせて拵え、また現代において多数の方々のご支援によって修復ができ、このように公開できたこと、とてもうれしく思います。

お釈迦様は80歳になられたとき、最後の旅に出られます。
それまでは王舎城の悲劇でも知られるマガダ国で布教をされていました。弟子に囲まれ安定した生活をされていたと考えられています。それを捨てて、僅かな弟子を連れて旅だちます。年齢からしても死を覚悟しての旅立ちだったのではないかと思います。

人々の求めに応じて説法を与え、食事を共にします。弟子たちも訪ねて合流したりもします。楽しい旅路だったろうと思います。しかしその途中、食当たりだったと言われていますが、体調を崩します。

お釈迦さまは、亡くなる直前、弟子たちに「自らを灯明とし、法を灯明とせよ」と伝えます。外に頼るのではなく、自らの心に灯る智慧と、仏の教えをよりどころとして歩みなさいという励ましです。そして最後に「怠らず努めよ」と語られました。これが最後の説教となり、現在に伝えられています。

入滅が近づくと、知らせを聞いた近隣の信者や修行者、遠方の弟子たちも集まってきます。そして旧暦2月の満月の頃、15日頃に亡くなりました。ですから涅槃図には満月が描かれています。

涅槃会は、お釈迦さまが静かに横たわり、弟子たちに最後の言葉を残された姿を思い浮かべながら、自分の心の灯を確かめる日です。
今日一日、どんな言葉をかけ、どんな心で過ごしただろうか。小さな優しさや、ふとした反省の中に、私たちの灯明は静かに輝いています。

自らの心に灯る光を信じ、怠らず努めるその歩みが、必ずや安らぎへとつながっていきます。
今日のご縁が、皆さまの心に温かな光となって残りますように。