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龍藏寺では、毎月第一日曜日、朝7時からお念仏の会と境内の掃除を行うテンプルモーニングを開催しています。

三月のテンプルモーニングのカードには、

青色青光 黄色黄光
赤色赤光 白色白光

を取り上げました。

2月の末から急に暖かくなって、龍藏寺の境内でも草木が一斉に命を芽吹かせる準備をしているようです。厳しい冬を越え、花々がほころび始めるこの季節は、私たちの心も自然と明るく、気持ちも前向きにさせてくれます。

浄土宗の根本経典の一つである「阿弥陀経」には、極楽浄土の様子が詳細に描かれており、極楽浄土の池に咲く蓮の花の美しさを説かれた、次のような一節があります。

青色青光(しょうしきしょうこう) 黄色黄光(おうしきおうこう)
赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)  白色白光(びゃくしきびゃっこう)

青い花は青い光を放ち、黄色い花は黄色い光を放つ。赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放って、それぞれがそれぞれの色のままに美しく輝いている

という意味です。

春は、梅、桃、桜、そして足元のタンポポと、数え切れないほどの花が咲き誇る季節です。しかし、タンポポが「桜のように高く咲きたい」と背伸びをすることはありませんし、梅が「もっと桃のように派手な色になりたい」と思い悩むこともありません。どの花も、長い時間をかけて作られ、受け継がれてきた末に自分に与えられた命の形をそのまま受け入れ、ただ一生懸命に自分の色の花を咲かせています。

私たち人間は、つい周りと自分を比べてしまう生き物です。「あの人はあんなに立派なのに、それに比べて自分は・・・」と落ち込んだり、誰かの真似をして無理をしてしまったりすることがあります。新しい環境や生活が始まるこの時期は、特にそうした焦りを感じやすいかもしれません。

しかし、阿弥陀様は「すべて同じ白い花になりなさい」とは仰いません。「青いあなたは青いまま、赤いあなたは赤いまま、そのままの姿が尊く、美しいのですよ」と、一人ひとりの違いをそのまま肯定し、温かい光で包み込んでくださっています。極楽浄土とはまさにそのようなところだと仰っているわけです。

春になり咲き始める花々を見たとき、どうかこの言葉を思い出してください。「青色青光、黄色黄光」。私たちは皆、阿弥陀様の光に照らされ、自分だけの色の光を放つことができる尊い存在なのです。