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少し前、本庄市の新幹線駅前の開発のお手伝いをしたとき、ある雑誌に協力をお願いしてまちづくりのアンケート調査を実施しました。その時は新幹線で通勤してでもここに住みたい、と考える人はどういう人々なのか? どうすればそう思わせることが出来るのか? を知ろうとしたわけです。

アンケートはある程度他地域への住み替えが期待できる、賃貸住宅に住んでいる世帯(購入期待)、市街地在住世帯(市街地に不満)、年収600万円超世帯(新幹線通勤可)、子育て世帯の回答を見てみると、面白いことが分かります。まず、今そこに住んでいる理由を聞くと、住宅の広さや間取り、職場や親世帯との近さを理由に挙げています。ま、これは想定内です。次に、住み替えるとすれば、何を重視するかと聞いたところ、

  • 健康・医療施設の充実
  • 良好な町の景観
  • 緑道や街路樹など、緑豊かな街並み
  • 家庭菜園やガーデニングが出来る環境
  • 子育て支援の充実

といった、ソフト的な魅力が並びます。また、本庄市のまちづくりは「スマート」がらみでもあったので、魅力を感じる「スマートな暮らし」も聞いたところ、

  • 老後、自由に外出を楽しめる
  • 趣味を実現出来る
  • 地域に貢献できる

という、さらにコト消費的な項目が並びます。
このような調査を眺めながら、これからの住環境整備を考えると、公共施設や交通機関、医療機関、教育機関については、ある一定の集積をはかって、他の地域と同様「あって当たり前」の環境を維持しつつ、魅力的な景観や体験を得られるかどうか? が選択の決め手となることが分かります。難しいのは、これを人口が減るという状況下で実行しなければなりません。

国は自治体が持っている公共施設を統合、再配置しながらサービスの質を維持しようとする、施設再配置計画の立案を支援していますが、これもこの流れに沿った対策といえます。

次は、具体的なプロジェクト、アイデアを紹介したいと思います。