今年にはいり、法事をされた方でお気づきになった方もおられると思いますが、卒塔婆の材料を国産杉に変更しました。
これまで卒塔婆には、北米産のパイン材(マツ)が主に使われていました。
おそらくですが、その方が木地が白く均一で字が乗りやすかったのと、安かったのだと思います。
卒塔婆は「ストゥーパ」の音写で、仏塔という意味です。つまり仏塔は寄付できないけれども、その気持ちは表したいと、仏塔の形を模した木板に込めたわけです。ですから気持ちさえ伝われば、何でも良いはずですが、それが何故か北米から遠路はるばるやってきて来ていたわけです。
一方、日本の森林は戦後に植林した木が成長し、どんどん伐採しないといけない状況ですが、なかなかうまくいっていません。国ももっと国産材を使いましょうと発破をかけています。
小さなことではありますが、その一環ということで、外材だった卒塔婆を国産杉に代えました。
木目が強かったり、色が均一で無かったり、これまでの卒塔婆とは違うところもありますが、昔はこれが当たり前だったわけで、こういう違いがあるのねと、ご容赦、愉しんで頂ければと思います。