春の息吹

今年の冬は一際厳しいものでしたが、それでも春はしっかりやってきます。
境内でも蕗の薹が芽を出し始めています。天ぷらにでもしようかと思いましたが、これに気づく方がおられるかもしれないと思い、そのままにしてあります。

お釈迦様は世の中の真理の一つを諸行無常という言葉で言い表しました。すべては無常。永遠に続くものは何もない。
無常においては、出会いがあれば、また別れも必然です。冬があれば春が必ずやってきます。苦しみもまた無常であるが故に私たちは希望を持てるわけです。世の中の悲しみ、はかなさ、辛さを根本的に癒すには、この無常という真理に気がつく必要がある。そのことを示されたのがお釈迦様であり、仏道という生き方です。

最近歳を取ってきまして、冬がだんだんとつらくなってきました。学生の頃はずっと自転車通学で、真冬の冷たい空気が頬をピシピシとなでるのを心地よいと感じたものですが、最近は本当に皮膚が切れてしまいそうでつらくなってきました。そんな事もあり、春を心待ちにするようになってきました。

寒い季節も直に終わります。
皆様の周りにも暖かい春がやってくることを祈念しております。

合唱 南無阿弥陀仏
副住職