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今年もあっという間に一ヶ月が過ぎ、2月に入りました。

2月はお釈迦様が入滅された月です。お釈迦様は満月の日になくなったとさているので、そこから旧暦の15日が命日とされています。お釈迦様が亡くなった時の様子を描いた涅槃図には、弟子と共に多くの動物も描かれ、命の尊さと等しさを表現しています。また、中央には必ず満月が描かれています。

私はお釈迦様は実際に満月の夜になくなったと信じていますが、満月は苦しみや煩悩がなくなった、欠けることのない悟りの境地を表しているともされています。

この苦しみや悲しみ、怒りや煩悩がなくなった境地を「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」と言います。

人間、生きていると、怒りに我を忘れたり、悲しみに沈んだり、まさに山あり谷ありなわけですが、誰しも一時、あるいは瞬間的かも知れませんが、何もかもから解放されて自由に感じたり、爽快に感じたりすることがあるものです。その刹那に人は悟りの境地にあるわけですが、それを続けることができれば人は平安に生きることができます。修行とはそのような時間を少しづつ長くしていくトレイーニングであり、その方法が諸行無常、諸法無我を自覚する事なのです。

まだまだ寒い日が続きますが、境内の梅は満開で見頃となっています。参詣の折にはぜひお楽しみ下さい。