龍蔵寺でも今年の桜は随分と早く咲きました。
境内には、あまり目立ちませんが二本の染井吉野があります。
染井吉野は江戸末期に駒込の染井村の植木屋さんが交配して作った園芸種と言われていますので、実はそれほど歴史がある木ではありません。
俳句に出てくる桜なんかは、ほとんどが山桜ですね。園芸種のせいか、染井吉野の寿命はそれほど長くないと言われています。街路樹としてなど、あまり環境の良くないところに植えられることが多いせいかも知れません。寿命60年程度というような俗説もあるようです。そもそも江戸末期に作られた種ですので、最大でも樹齢120年程度なので確定するには少々データ不足ではありますが。いずれにしても、このように急ぐように咲き誇る桜を見ていますと、太く短くという染井吉野の短命説にも説得力があります。
境内のもう少し目立つところに、なるべく寿命の長いということで、山桜を植えてみたのですが、今とのこと発芽の気配なし。うまく根付かなかったのかも知れません。もう少し見守りたいと思います。
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