龍蔵寺の歴史はこちらで詳しくご覧に頂けますので、ここでは簡単にご紹介させて頂きます。
お寺の正式名称 無着山 龍光院 龍蔵寺
宗旨 仏教 浄土宗
創建 文和四年(室町時代 一三五五年)
開山(設立者) 教蔵上人
現住職 由木義文(第三十世)
副住職
日本の寺の名前は山号、院号、寺号のセットでできています。それぞれがあったりなかったりすることもあり、あまり厳密ではないようです。元々は、中国で寺は山にあることが多かったのでその山の名前をつけ、大きな寺では引退した僧侶が寺内に建てた小さな建物を院(あるいは庵)と呼んでいたようです。龍蔵寺は山の上にありませんし、寺内に院もありません。山号も院号も形式的と言えますが、その命名にはそれなりの意味を考えたようです。
無着山の無着は執着しないこと、つまり「空」を意味しますし、インド仏教の大スター、無着(世親の兄。唯識思想の大成者)と同名でもあります。寺号の龍蔵は創建の伝説にもある白龍(詳しくは『龍蔵寺の歴史』を参照ください)を鎮めた場所という意味。院号の龍光は寺号の龍を取って、語呂が良くて格好よく、仏の偉大さの象徴でもある光を組み合わせたのではないかとおもいます。実際にそういう院があったのかも知れません。
実は龍蔵寺のウェブサイトや封筒などでは、古仏眼山という山号を使っています。もともと寺宝として仏眼を持っていたのですが、住職が岩槻の浄国寺に移ったときに仏眼を持参し、以来浄国寺が仏眼山を名乗り、龍蔵寺は古仏眼山となったという訳です(諸説有り)。