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彼岸会(三月の春分を挟んだ前後三日間)

春と秋にあるお彼岸は、昼と夜の長さが同じになり、真西に日が沈むことから、西の方角にある極楽浄土への往生を願い、日々の行いを省みるよい縁日とされました。彼岸は三途の川の向こう側、つまり悟りの世界を指します。日本では伝統的にこの期間に、布施(お寺の布施でも構いませんし、貧しい人への寄付、ボランティアなどでも構いません)、持戒(戒律をちゃんと守る)、精進など、仏教の教えを実践すれば、それが悟りを拓く種となると考えました。また日没を前に念仏を唱え、極楽浄土への往生を願う日想観という瞑想修行を行うにも良い日とされました。

お寺にお参り頂き、年末来のお墓の汚れを落とし、手を合わせて気持ちを新たにしたいものです。夕日のきれいなところに出かけて、ゆっくりと瞑想するのも良いでしょう。

小生は大阪の一心寺という寺で育ちましたが、この寺は法然上人が日想観をされたことを開山の縁起としています。後醍醐天皇も共に日想観をされたことがあります。もし大阪に行かれることがあれば、是非お立ち寄りください。大阪夏の陣の旧跡でもありますので、家康、真田幸村関連の名所も周辺に多くあります。

P1080516境内の花