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本日は修理をお願いしている仏師の石井さんの工房にて修理の方向性について相談。
監修をお願いしている、岩槻人形博物館の元館長、林宏一先生と成城大学の岩佐光晴先生のアドバイスを受け、方向性を決定。このお二人の話を聞けるのは望外の喜び。
造立された鎌倉時代のオリジナル状態に戻しつつ、ご本尊様としての風格と調和を両立できるようお願い。文化財としては、まずはオリジナルに戻すということになるわけだが、その塩梅が難しい。
この辺の議論は建築物の文化財の復元も同じ議論で、建築であれば文化的な価値と生活ということになり、今回は文化財価値と信仰ということになる。

さて、阿弥陀様の左肩。割矧ぎで合わさったところを剥がして見ると、記録にない墨書が出てきた。
なかなか分かりづらいのだが、林先生が

「大檀那舞木智信已上二千餘人」
と読めそう、と仮判定。赤外線写真などでもう少し検討するとのこと。

なぜこれを後から読めなくなる、割矧ぎ部に書いたのか? など、謎解きモードに入って監修作業が終わる気配なし。

この辺りだと、群馬県邑楽郡千代田町に舞木の地名がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/上野赤井氏
に舞木氏に触れた部分がある。佐貫氏の庶流として15世紀より前に、この辺りを支配していた豪族ではないか? とのこと。

利根川の北側の豪族が、2000人余りの支援者を集めて、仏像の建立をバックアップしていた。
まだまだ仮説ですが、何かご存じの方おられれば、ぜひご教示ください。