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3月になりまして、すっかりと春めいてまいりました。

昭和23年に制定された、国民の祝日に関する法律によりますと、

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日、

秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」日

とされています。現代的な感覚からしますと、政教分離の原則からやや違和感を感じますが、当時としてはそれが当たり前の感覚だったのだろうと思います。

中国で浄土教を大成した、善導大師は、その著作のなかで、西方極楽浄土への往生を願うには、真西に日が沈む、春分・秋分の日が最もふさわしいとして、真西に沈む夕日を眺めながら、西方極楽浄土、つまり向こう岸である彼岸を思い、お念仏を唱え、瞑想することを勧めています。

このことが日本に伝わり、日本では春分・秋分の日が、お彼岸と呼ばれるようになり、特に仏道修行に励む期間とされるようになりました。これが庶民に広がるにつれ、ご先祖様、そして生きとし生けるものを慈しむ日として、定着するようになったわけです。

是非、年に二回(各一週間程度)は、夕日を眺めて心を整えるといった時間を持ちたいものです。
もちろん、お墓参りも。

境内には、何種類かの桜を植えていますが、一番早く桜がこれ。サクランボも成ります。