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市報 かぞ(2016年6月15日 第75号)にて、市の文化財として境内の大銀杏が紹介されました。龍蔵寺の大銀杏は樹齢660年以上。龍蔵寺の創建時に植えられたとされています。龍蔵寺の縁起には、三俣にあった鬼島に住み着いた住民を困らせていた大白龍を、たまたま布教に訪れた教蔵上人が、退治して往生させたとあります。白龍の首のあったところに寺を建て、尾のあったところに弁財天を祀り、頭と尾のあったところに銀杏を植えたとのこと。
龍蔵寺の創建は西暦1355(文和3年)ですので、樹齢は少なくとも660年以上という計算になります。銀杏は比較的長寿の木で、樹齢1000年を超える大樹も珍しくありません。600年程度ではまだまだ中年にさしかかった程度というところでしょうか。
龍退治の伝説は日本各地に残りますが、川の氾濫を鎮める河川改修にちなんだものも少なくありません。三俣は利根川が3つに分かれるところに由来しますし、先の話にも中州として鬼島が登場します。頻繁に川が氾濫する姿が容易に想像できます。教蔵上人はそういう土木技術の知識をもった僧侶であったか、リーダータイプの僧侶だったのかも知れません。

銀杏というと秋のイメージですが、秋の実りに備えてすでに枝には緑の若実が付いています。参拝の際に確認してみてください。