終活のすすめ

僕の所にも、時々お墓をどうしたい、こうしたいというような相談があります。
「終活」というには大げさかもしれませんが、主体性をもって考えたいという意味では「活」といえるかと思います。

「終活」とインターネットで検索しまあすと、数多くのサイトがヒットします。ざっと見てみますと、

・断捨離系
・断捨離したあとの形見分け準備系
・財産・遺産の整理系
・相続者への情報伝達(遺書、パスワードなど)
・葬儀やお墓系

が「終活」のポイントのようです。
最初の二つは自分のモノにたいする心の整理の問題。次の二つは事務的な話。そしてよく分からないのが5つめの葬儀やお墓の話で、自分ではよく分からない。

よく聞くのが、「お墓や葬儀について、子供達に迷惑をかけたくないので、死ぬ前に準備しておきたい。場合によっては整理したい。」という話しです。こういう話がでますと、僕は「それは子供さんが決めることで、死ぬ人が勝手に決める方がむしろ迷惑です。」とそれとなく伝えます。立派な葬式なんぞしたくない、と思っても、子供たちが盛大にやりたいと思うかも知れませんし、その逆もありえます。盛大にやりたいと思われていても、子供達が密葬にしようと決めたら、死人にはどうすることもできません。まあ、亡くなった方はその生前の行い次第で、その時には極楽往生しているか、別の世界に転生しているわけで、葬儀のことなどは本来どうでもよいわけです。なので、「お前達の好きなようにすれば良い。」と子供達に伝えれば十分です。ちゃんと育っていれば親の思いをくみ取るか、その子供達に相応しい葬儀をするでしょう。商売をされていて子供が跡を継いだりしていて、葬儀にもっと社会的な意義がある場合は、もう少しちゃんと相談しておく必要があるかと思いますが、それはそれで誰かが適切なアドバイスをくれるでしょう。

一つしっかりと準備しておいたほうが良いと思うのが「遺影」です。
実は葬儀のときに、意外とドタバタとしてしまうのが遺影選びで、相応しい写真がなくて困ってしまう方も多くおられます。最近はスナップ写真をトリミングして、ピンクや白の背景に加工することも簡単にできてしまいますが、はやりどうも味気なくなってしまいます。

もし終活ということで何かお考えでしたら、「ま、お前達の好きにしてよいが、遺影はこれを使って欲しい。」ということで写真を渡しておけば、葬儀やお墓については十分ではないかと思います。

副住職