涅槃に至る八つの道。苦しみから解放された悟りに至る修行法。それが八正道です。代表的な修行法としては、これ以外にも二九種類が挙げられており、お経には全部で三十七の修行法が書かれています。こちらを三七菩提分法と呼んだり、三七道品と呼んだりします。
正見 世界の真理が四諦であることを理解すること
正思 正しいものの考え方をすること
正語 正しい言葉を使うこと
正行 正しい行いをすること
正命 正しい生業によって生活(命を養う)すること
正精進 精進すること
正念 心の状態を理解すること
正定 心を安定させ集中すること
七つ目と八つ目、心の状態を客観的に理解し、集中して対策を思惟することができれば、一つ目から六つ目も難しくないように思えます。しかしここで説かれているのは、むしろ簡単な物から進み、形を整えていくことで心も安定し、正見つまり悟りに至る。そういうロジックを説いているように思います。各正道はさらにそれぞれ細分化されて具体化されており、取り組みやすいように創られています。
1 Comment
正念と雑念。マインドフルネス - 龍蔵寺TOP · 2021年9月4日 at 23:20
[…] 法事の冒頭に八回鐘を打ちます。仏教の八正道の教えを象徴し、仏弟子が実践すべき八つの行いを再確認します。 […]
Comments are closed.