仏道では梅雨の期間、あまり表に出ず寺の中で修行に励みます。この期間を安居(あんご)といいます。インドでは安居の最終日を盂蘭盆と呼んでいました。いつの頃からか、盂蘭盆に時期を合わせて行われる行事もお盆と呼ぶようになりました。日本の盂蘭盆は7月15日前後ですが、明治に旧暦から新暦に改暦したときに、都市部ではそのままの7月15日に、農村部はその時期、繁忙期に当たるということで、旧暦の7月15日に近い新暦8月15日をお盆としています。
お盆を迎える準備としては、
- 8月1日
- 釜蓋朔日(かまぶたついたち)といって、あの世の蓋が開く日とされている。ご先祖様が里帰りに出発するとされます。盆道(玄関周りやお寺に続く道など)を整え、お墓周りを掃除してきれいに清めます。お寺では早朝6時30分より入盆供養を行いますので、お時間ある方はご参列ください。また、新盆の方でお盆期間中、ご自宅におられない方は、併せてご供養いたしますので、ご位牌を持参ください。
- 8月7日
- 旧暦では七夕です。元は棚旗ともいったというように、この日に仏壇仏具・盆棚をきれいに掃除して準備を整えます。
- 8月12日
- お盆の前日で、盆棚を整え、送り火・迎え火用のオガラなども準備します。新盆の場合は、白提灯も用意します。
- 挽き茶・盆粉
- お盆のお布施(盆供)をされた方に、お仏壇に供える清めたお茶を差し上げています。
- お施餓鬼の申し込み
- お寺では8月22日に大施餓鬼法要を執り行います。この施餓鬼供養のお申し込みを8月1日から受け付けています。お盆のお参りと合わせお申し込みください。
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