お釈迦さまの教え

お釈迦様は今から約二五〇〇年前。現在のネパールの実在した、仏教をはじめた修行僧です。王国の王子として生まれましたが、二九歳の時に地位を捨てて出家します。その後様々な師に教えを受け、自身で修行を重ね三五歳の時に悟りを開いたといわれています。

悟りとは何か? これを正確に説明できるほど私は修行が完成していませんが、おそらく宇宙の真理を理解し、真理に逆らわず自然に生きる術を修得されたのだと思います。それから八〇歳になるまで、お釈迦様は死ぬ直前まで約四五年間人々の指導を続けます。お釈迦様本人は記録を残さなかったので(キリストも同じですね。おそらく記憶力が抜群だったのでしょう)、死後に弟子が聞いた内容をまとめました。それが「お経」と呼ばれる書物群です。記憶力に優れた弟子の阿難が多くを口述したことから、お経の冒頭には決まり文句として「如是我聞(私はこのように聞きました)」というフレーズがよく見られます。

キリストが布教を開始したのが三〇歳ごろ、磔にされたのが三三歳ごろと考えられていますので、布教期間は正味三年です。それが一冊の聖書にまとまっている訳ですから、四五年間布教し続けたお釈迦様のお経が膨大になるのも当然といえます。仏教が数々の流派・宗派に分かれているのも、長い布教期間の間に、相手に合わせて様々なお話をされ、それを後世の弟子達がそういった背景を省略して自分の好きな部分を選びとったためです。

お釈迦様の教えは非常に幅広く多岐にわたりますが、その根本は、

中道

四諦

八正道

諸行無常

の四つです。つぎに簡単な説明を付けたいと思います。